Aug.2022

あたらしい練習、Podcast「7trailsラジオ練」はじめました。

Monthly

2019.12.20

editHiromi Ishikawa

Run community

OHORI PARK 100 1/3

福岡市ランナーの聖地、大濠公園をぐるぐるまわる。

2019年3月3日(日)。福岡ランナーの聖地、大濠公園で面白いイベントが開催された。その名も「OHORI PARK 100」。ランナーだったら100と聞いたらだいたい予想がつくだろう。そう! 100kmを走ろうというイベントなのだ。
このイベント、もともとは東京の代々木公園で始めた「YOYOGI PARK 100」がはじまり。その辺の経緯は、今回このイベントを僕らにすすめてくれた、YOYOGI PARK 100の主催者の神さんにお聞きしたので、次ページでご紹介します。
縁あって神野さん(以下、親しみを込めて神さんと呼ばせていただく)と交流があり、「福岡でやってみませんか?」とすすめられ、これは面白いんじゃないかと、僕たち(のちの7trailsメンバー)がのっかかったという流れだ。
このイベント、正確には100km走覇を強制してはいない。趣旨は「自ら設定した距離を、自ら設定した時間内にゴールする」ことを目標に、セルフマネジメント強化のために行おう、というもの。いわば合同自主練だ。あくまで自主練なので、目標の距離と時間は自分で決めて良いのである。
でも、「行くよね? 100km目指すでしょ!」と言われれば「もちろん!」と答えたくなるもの。
大濠公園を50周(1周約2km)もしたことないよね! ここで、やっとかないと!

さて、このイベントのルールは下記のとおり。

《OHORI PARK 100 ルール》

・参加費は無料
・ゴール時間(3日17時)は厳守
・自らの設定距離に応じて、スタート時間を自由に設定
・参加者名簿に氏名・設定距離・目標時間を記入。終了後、走行距離・時間を記入(自己申告)
・宝亭(大濠公園内の休憩所)に到着後、各自勝手にスタート
・エイド以外は原則走る(絶対に歩かない)
・参加資格、参加条件なし

というもの。
一応OHORI PARK 100というネーミングなので、100mileでも、100kmでも10.0kmでも100にちなんでくれるとうれしい。どんな距離でも最後のゴール時間が同じなので、きっと一体感を味わえるはず。その時に何人いて、みんながどのくらい走ったのか、楽しみで仕方がない。

非公開イベントで仲間内で声を掛け合う。

イベントページを立ち上げたのは2018年12月の後半。非公開イベントでこういうノリがわかるような知り合いランナーに声かけをしていった。あまり大きく広がると、公共の公園ということもあり、イベント自体開催できなくなるんじゃないかということも懸念した。一応、公園の管理事務所に問い合わせて、許可を取る必要があるのか確認したが、テーブルを置いたり、人数が多くなったりしなければ必要はないとのこと。これで開催途中に「何やってるんだ!」とはならないと、ひとまず安心。
イベントの告知から約2カ月。ゆっくりと声かけていった。同じにレースがあったり、前週だったり、一週間後だったりと、まだまだマラソンシーズンなので予定の合う人が少ない。10km程度の距離じゃないからね。さすがに100kmを走るとなると2週間はまともに走れない。敬遠するのも無理がない。あくまで自主練なので、自分の都合で参加してくれればいい。参加者の人数なんてどうでもいいのかなと思った。
声かけと同時にイベントTシャツの制作も行った。YOYOGI PARK 100と同じ字体のものをYOYOGIメンバーさんがOHORI PARK 100用にわざわざ作ってくれたオフィシャルロゴだ! YOYOGIとは違うボディだが、刷り色のカラーは黒1色で合わせた。事前に購入希望の人数で制作し、イベントの当日、受付で手渡しした。

第一回 OHORI PARK 100開催。

3月3日、当日は朝から雨。僕は100kmを目指して12時間を想定。宝亭(休憩所)に荷物を置いて朝の5時にスタートした。しとしとと冷たい雨が降る中、1時間もしないうちに靴の中はぐっしょり、レインウエアの中も湿気でびしょびしょになった。初開催ということで東京から駆けつけてくれた神さんも7時くらいから走り始める。サブ10を目指すということか……。その頃には20km近く貯金があったがお昼を過ぎたあたりで使い切ってしまった。同じところをぐるぐる回ってメンタルがもつかなと心配だったが、しょっちゅう誰かと声かけあうことで飽きずに走れた。
徐々に参加者が集まっているようで、宝亭に給水や補給で寄ると荷物が増えている。「今何周ですか?」があいさつになっていて、励ましあいながら走った。僕は86kmで力尽きた。時間はまだあったが足が終わった。メンバーの最長も93.39km。100kmに届かなかったが、神さんだけは100kmを完走。しかも9時間台だった。前日に阿蘇を20kmも走ったのにすごい。
こうして記念すべき第一回は終了した。

第二回 OHORI PARK 100 OVER NIGHT開催。

同年、酷暑の8月3日(土)に第二回 OHORI PARK 100を開催。今度は朝7時にゴールと、日差しが強い日中を避けておこなった。全身汗びっしょりになりながらの周回は、3月とはまた違ったキツさと、脱水や熱中症などのリスクマネジメントも求められた。これもまた100kmに届かず最長で90kmほどだった。たぶんレースだったら100km走れるのに、ここでいけないのはまだメンタルが弱いからだろう。次こそ頑張りたい。

世界を駆けるグレートレーサー若岡拓也さんも参加。

8月の大濠公園は灼熱。

いろんな方から差し入れをいただく。

ワラーチで80kmを走るツワモノも。

いろんな可能性を感じたランセッション。

このOHORI PARK 100を通して感じたことは、どこでも楽しいランニングセッションができるということ。長く走ることも遠くまで走る必要はなく、数kmを周回すれば距離は伸びる。周回コースの利点は補給(セルフエイド)しやすいことだ。一人では退屈だけどみんなでやれば面白い。この方法だとどんなところでも100kmいや100mileだってできてしまう。レースにでなくても十分楽しめるスタイルなんじゃないかと思った。

終了時間を夕方5時ということだけ決めて、大濠公園をひたすらグルグル走る、合同自主練「OHORI PARK 100」というイベントをやりました。スタート時間はそれぞれ何kmを何時間で走るかで設定。僕は100km・12時間を目標に5時から走りました。60kmまで順調に行くも、だんだんと疲労により失速。結果は85kmと、またもやウルトラランナーにはなれませんでした。

7trails(セブントレイルズ)
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