Jan.2020

酒と食い物をしこたま抱え、向かったのは手つかずの自然が残る宮崎県大崩山。

Monthly

2019.12.20

editHiromi Ishikawa

Run community

7trails BAR vol.1 1/3

2019年12月6日(金)、第一回「7trails BAR」開催。
トークゲストはメキシコで開催されたステージレース「ultla x mexico」に出場の黒瀬孝和さん。

記念すべき第一回目の7tarils BARはHappy Hikers BARのスピンオフとして始まりました。
場所は舞鶴のMOMENT COFFEE。ラン仲間でもある店主の千葉くんは初マラソンでいきなり3時間26分という、なんとも才能の差を感じさせるランナーです。7tarilsのBARを開催する場所としてこんなにうってつけなとこはないと、彼に相談して開催の運びとなりました。ランでつながる縁に感謝です。

さて、第一回目のトークゲストは黒瀬孝和さん。通称「黒さん」とは2年ほど前にHappy Hikers BARで知り合ってからの付き合い。その彼が昨年の11月にメキシコのコッパーキャニオンを5日間で250kmを走るグレイトレース「ultla x mexico」に出場すると聞き、レース前から今回のトークをお願いしていました。そして、見事完走! 黒さんなら「やる!」と思っていたけれど、さすがです! さっそくそのエピソードをBARで話してもらうことになりました。
僕らからしたら海外のレースに出ることもすごいなと思うのに、このレースのスケールがデカい! 距離にして250kmというのは、なかなか想像できない距離ですよね。しかもそれは整備された道ばかりではなく、山や谷や荒野。自然がむき出しのトレイルを5日間かけてゴールするという、まさにグレイトなレースなのです! 出場に至る経緯から具体的な手続きや現地の様子など、詳細に語ってくれました。

以下、黒瀬さんのトークをご紹介します。

今回のステージレースは5日間で250kmで1日平均50km。5日間合計で累積標高12,000m。日々スタートとゴールのポイントが決められている。
スタート時間はその日の距離によって異なり、5日間 5stageの合計タイムで競うレースである。
大体ステージレースには「ロングステージ」が設けられ、今回は4日目が70km。標高が高いところで2,600mあり、低いところは600mぐらいまで降りてくる。

キャンプ地でお湯のみ提供。食料は最低1日2,000kcalとされ、事前に計算しておく(写真は装備品と行動食。この他に朝・夜の乾燥食料)。レース前のブリーフィングの後、ホテルの自室のベッドの上に装備品を並べチェックされる。
食料・シュラフ・装備品の入ったバッグは重量12kgまで、毎日キャンプ地まで運んでくれる。日々レースの前に、今日のコース説明・エイドの設置距離・カットオフタイムが伝えられる。約10kmごとにエイド(水のみ)を兼ねたチェックポイントがある。

レース中の宿泊は主催側が用意したテント(5~7人用)で生活。レース中は当日の補給食と必携品のみでよい。

GPSの発信機を持たされる。緊急の場合SOSボタン(送信機の上のボタン)、なるべくザックの上あたりに入れるようにと指示される。レースにはドクターやマッサージ師も帯同する。

当初はインドネシアのブロモ山の100kmを検討していたが、今回一緒に参加した若岡さんからメキシコの話を聞き、6月頃にエントリーを決意。今回のレースはエントリーに関する必要なポイントや参加資格はなにもなかった。会社員の身としては、休みを取り職場の理解を得るのが一番の難関だった。

レースの舞台は、メキシコのコッパーキャニオン。アメリカ寄りのチワワ州に位置し、行きはアメリカのダラスでトランジットし、ダラスからチワワまでは飛行機で2時間ぐらい。福岡〜成田〜ダラス〜チワワで約24時間かかった。
レースのエントリーに医師の証明が必要だったが、自分で探した医院はレースの内容が理解できず電話で門前払い。一般的な健康診断(身体測定と心電図と血液検査)だったが、紆余曲折をへてなんとか診断書を書いてもらった。診断書の内容は、自分でも書けるくらい至ってシンプルなのだが……。

海外旅行保険は必須で、一応山岳保険も加入した。参加フィーは、日本円で約21万円。ディスカウントコードがあり、約17万になったのはラッキーだった。1日あたりで割ると約2万5千円。これを高いとみるか安いとみるかだが、内訳(レースの前後のホテル宿泊2泊、レース地までゴールからのバスのチャーター、テント設営、荷物運搬、現地スタッフの手配、スタッフ移動用車(5〜6台)の準備、10kmごとのエイド、コースマーキング、GPSの準備、飲料水、前夜祭、後夜祭、写真撮影※後日無料でもらえる、医療、マッサージ)を考えると、むしろ安いと思う。
必携品やレースの注意事項についてはインフォーメーションパックが送られてくるので、これをGoogle翻訳で訳して確認した。

参加者は男女合わせ34名。メキシコ(※ララムリ含む)11名、イギリス12名、日本4名。国別では、アメリカ、リトアニア、ニュージーランド、ポーランド、ノルウェー、ラトビア、チリの10カ国におよぶ。完走率は約80%(27名完走、7名リタイヤ)だった。

※メキシコ北西部のアメリカ州の先住民族。長距離走の能力に秀でており“世界最強の走る民族”と呼ばれる

トップ集団は国際レースでも実績のあるジェイソン・シュラーブとジェディミナス・グリニウス、ララムリたちが続く。一緒に行った若岡さん(日本を代表するステージレースランナー)がレース途中に負傷し11位。私は24位で完走者の中では後ろから4番目だった。
気温は15度〜25度、夜は0度まで下がる。標高は平均2,000mあるため日中でも涼しく、空気も乾燥しているので汗をかいてもすぐ乾いてしまう。

ワンウェイのコースで日によって距離・累積が変わる。7時スタートであれば、2時間前の5時には起床し、食事やレースの支度を済ませる。一日のタイムスケジュールはいたってシンプルだ。

1日目・2日目は、チワワ鉄道(1日2本くらい)の線路上を走ったり、横切ったりした。コースは草原、トウモロコシ畑、トレイル、岩場、林道(多め)、ロードなど。平均傾斜率を計算すると4.4%で、全体的に走れるコースだなと分析していた。しかし、距離が長いので完走狙いで、登りは基本歩き、フラットはキロ6ぐらいのジョグで走る。トップは昼頃にゴール、私は16時頃だった。

3日目はウリケの村まで降りて宿泊。現地の人の歓迎を受け、広場で踊りや現地の食べ物を提供してくれた。

ゴール後、食事やマッサージなど自由時間。翌日に備え20時ぐらいには寝ていた。マッサージがむちゃくちゃ痛かったが、次の日には足が軽くなっていた。

最終日のゴール。迎えてくれる人たちにテンションがあがり思わずジャンプしてしまった。

終了時間を夕方5時ということだけ決めて、大濠公園をひたすらグルグル走る、合同自主練「OHORI PARK 100」というイベントをやりました。スタート時間はそれぞれ何kmを何時間で走るかで設定。僕は100km・12時間を目標に5時から走りました。60kmまで順調に行くも、だんだんと疲労により失速。結果は85kmと、またもやウルトラランナーにはなれませんでした。

7trails(セブントレイルズ)
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